項 目 | 単位 | 定義・測定方法 | 備 考 | 出典 |
作業速度 | m/s | 一定距離間(例えば10m)の作業に要する時間を数回(5回程度)計測して求める | C | |
進行低下率(滑り率) | % | 駆動輪の一定回転当たりの滑り程度 | S=(L0-L)/L0*100 S:滑り率,L0:一定車輪回転数当りの進行距離(無負荷時),L:同(負荷時) | C |
作業幅 | m | 一般には有効作業幅のことを示す | ||
理論作業幅 | m | 作業機に備わった最大作用幅あるいはその機械が処理しうる作業機の大きさから決まる作業幅 | ロータリ等では機幅(耕幅),ドリルシーダ等では条間*条数,ブロードキャスタ等では作業機定格作業(散布)幅 | C |
有効作業幅 | m | 実際に作業した結果から決まる作業幅 | 実際に作業を行った時の1行程の幅 | C |
圃場作業量 | a/h | 旋回,種子補給,調節・故障などを含めた1時間当たりの作業面積(a/h) | 作業によっては他の補助作業を含めることがある | C |
圃場作業効率 | % | 圃場作業効率=圃場作業量/Ct*100 | 有効作業量(Ct)=有効作業幅(W)*作業速度(V)*36 単位はW:m V:m/s | C |
圃場作業効率 | % | 正味作業時間÷(正味作業時間+旋回,資材補給,給油,荷受け,荷下ろしなどの必要最小限の補助時間+簡単な故障,再調整などまれに起こりうる停止時間+待ち時間,作業場内での無効走行時間,移動時間,人力補助時間など)×100 | @ | |
正味作業時間 | h | 停止,旋回等直接作業を行わない時間を除いた時間。タンク式コンバインの場合では穀粒排出時間も除く。 | @ | |
圃場作業時間 | h | @実作業時間(実際に刈り取りなどを行っている作業時間)A旋回時間(枕地,コーナーなどの旋回・後退などの時間)B移動時間(農道から圃場内に入り作業開始位置まで移動する時間と作業終了後農道まで移動する時間)C調整時間(圃場内で作物条件や土壌条件の変化に対応するために機械の調整を行った場合の時間)D故障時間(土や作物が原因となって機械が故障した作業中断時間。機械が破損したときの修理時間は含まない)E補給排出時間(種子や肥料などの補給,穀物の排出などに要した時間)F待機時間(複数の機械の組作業,例えば籾運搬車の到着を待った場合の時間)G補助時間(機械の利用に伴う手植や手刈などの人力作業が加わった場合の時間) | @ | |
燃料消費量 | L/a | タンク満量再充填法による | @ | |
電力消費量 | kWh | 積算電力計による | @ |
項 目 | 単位 | 定義・測定方法 | 備 考 | 出典 |
出穂始 | 月日 | 全茎数の10%程度出穂した日 | D | |
出穂期 | 月日 | 全茎数の40〜50%%出穂した日 | D | |
穂揃期 | 月日 | 全茎数の90%程度出穂した日 | D | |
成熟期 | 月日 | 大部分の穂首または籾が黄化した日 | D | |
全長 | 最長稈の地際から穂先までの長さ | D | ||
稈長 | 最長稈の地際から穂首までの長さ | 20株程度 | D | |
穂長 | 最長稈の穂首から穂先までの長さ | 20株程度 | D | |
穂数 | 遅れ穂を含まない穂数 | 20〜40株程度 | D | |
全重 | 地際より刈り取ったものを十分に風乾した全重量 | D | ||
粗籾重 | 脱穀した不稔籾を含む総籾重 | D | ||
精籾重 | 唐箕選によって粃を除いた籾重 | D | ||
粗玄米重 | 籾摺を行った後の屑米を含む総玄米重 | 含水率15% | D | |
精玄米重 | 米選機で屑米を除いた玄米重。縦線米選機は粒厚を1.7mmとし,2〜3回流す。:水分X%の玄米を15%に換算する式は,Y=X*(100-X)/(100-15) | 含水率15% | D | |
水分 | % | 常圧加熱(105℃)乾燥法による | 籾,玄米,精米,大麦,小麦,大豆 | A |
発芽率 | % | 低温置床法による7日間内の発芽歩合 | 籾,大麦,小麦,大豆 | A |
発芽勢 | % | 低温置床法による72時間内の発芽力 | ビール大麦 | A |
項 目 | 単位 | 定義・測定方法 | 備 考 | 出典 |
土壌含水比 | %(db) | オーブン使用 110℃-15〜16hr | M=(W1-W2)/W2*100 M:土壌含水比 W1:湿潤土重 W2:乾燥土重 | C |
円錐貫入抵抗 | kgf/cu | 円錐を用いた土壌硬度計で,任意の貫入深さまでの平均貫入抵抗値で示す | SR−2型で底面積2cuの円錐を用いることが多い | C |
矩形板沈下量 | mm | 矩形板(2.5X10cm)を用いた貫入深 | 5kgfあるいは10kgfで測定 | C |
さげふり貫入深 | cm | さげふりを代かきした土表面から1mの高さより落下させた時の,土表面から円錐先端までの深さ | さげふりは直径36mm,高さ44mm,重さ115gfの円錐 | @ |
項 目 | 単位 | 定義・測定方法 | 備 考 | 出典 |
圃場傾斜度 | ° | ハンドレベル,クリノメータ等で測定する | 最小〜(平均)〜最大で示す | C |
項 目 | 単位 | 測定方法 | 備 考 | 出典 |
砕土塊径の分布 | % | 篩目1,2,5,10cmの篩を通過した採取土全重量に対する百分率 | @ | |
耕深 | cm | 未耕土からの耕うんされた深さ | @ |
項 目 | 単位 | 測定方法 | 備 考 | 出典 |
発芽率 | % | 精籾100粒を用いて次式で求める。置床後7日間に発芽した粒数/(100−カビなどにより除去した粒数) | 種子はウスプルン1000倍液で消毒し,30分間浸漬し,ろ紙に純水を浸したシャーレに並べる。温度は18〜22℃とする。 | @ |
播種深さ | cm | 地表面から播種された播種までの深さ。2〜3葉期に地表面と同一高さに苗を切断し,種子を含めて苗を掘り出し,種子から茎の切断端までの長さを計測する。 | @ | |
毎分繰出量 | kg/min | 種子又は肥料の繰出量(kg/min)=30秒間の繰出量÷30×60 | 施肥量の計算 毎分繰出量(kg/min)=10a当たり施肥量(kg/10a)×作業幅(m)×作業速度(m/s)×60÷1000 | @ |
項 目 | 単位 | 測定方法 | 備 考 | 出典 |
葉齢 | 葉 | 鞘葉(芽をつつんでいる白い皮のような葉)を別にした種籾が発芽展開した苗の生育段階。第1葉,第3葉等の奇数葉は必ず種籾の反対側につき,第2葉,第4葉等の偶数葉は必ず種籾と同じ側につく。 | 葉が展開しきらないとき:例えば第6葉が十分伸びきった場合の3割程度しか伸びていない場合は5.3葉(葉齢5.3)という。 | B |
欠株率 | % | 機械的欠株+埋没欠株+浮苗欠株 | 埋没=0.5*草丈+2cm以上埋没した苗 | @ |
連続欠株率 | % | 2株以上欠株が連続した割合 | @ |
項 目 | 単位 | 定義・測定方法 | 備 考 | 出典 |
有効散布幅 | 一般に防除率が80〜85%程度以上になる散布幅 | @ |
項 目 | 単位 | 測定方法 | 備 考 | 出典 |
立毛角 | ° | 立毛中の作物の根元と穂首節とを結んだ線が水平線となす角度 | 直立は90°,全倒伏は0°になる | @ |
項 目 | 単位 | 測定方法 | 備 考 | 出典 |
毎時乾減率 | %/h | (乾燥開始時の含水率−乾燥時間T時間後の含水率)/T | @ | |
胴割粒 | @横1すじの亀裂がすっきり通っているA完全に通っていない亀裂が片面横に2すじ,他の面にも発生部位を異にして2すじ生じているB完全に通っていない亀裂が片面横に3すじ以上生じているC亀裂の程度のいかんを問わずに縦に亀裂が生じている | 常温で48時間以上密封保存してから調査する | @ |
項 目 | 単位 | 定義・測定方法 | 備 考 | 出典 |
心拍数増加率 | % | (作業時心拍数―安静時心拍数)/安静時心拍数*100 | 詳細は「ハイテク時代の農作業計測」農林統計協会参照 | |
人の取扱い頻度 | 回/h又は個/h | 人が荷物などを保持する平均頻度 | ||
人の取扱い質量 | kg/個 | 人が取り扱う荷物質量の平均値又は操作レバーの操作力の平均値 | ||
主な作業姿勢,動作 | 主な作業姿勢,動作を記入(例:蹲踞,椅座位,立位,歩行,・・・・) | |||
運転者耳元騒音レベル | dB | 詳細は,「ハイテク時代の農作業計測」農林統計協会参照 | ||
OWASによる姿勢負担度 | % | OWASによる評価AC3+4の時間割合 | 単位:%(OWASによる評価AC3+4の時間割合,詳細はhttp://www01.u-page.so-net.ne.jp/db3/aseo/index.html参照) |
項 目 | 単位 | 定義・測定方法 | 備 考 | 出典 |
塩水選 | 稲:1.08〜1.10(硫安3.75kg/水20リットル),大麦:1.13,小麦:1.22 |
記号 | 書 名 | 発 行 所 | 出版年 |
@ | 農業機械・施設試験方法便覧 | 農業機械学会 | 1977 |
A | 標準計測方法 | 食糧庁 | 1981 |
B | 稲作大百科V 基本技術/生育診断 | 農山漁村文化協会 | 1990 |
C | 農作業試験法 | 農業技術協会 | 1987 |
D | イネ育種マニュアル | 農業研究センター研究資料 第30号 | 1995 |