地域複合経営の現場を体験する (二毛作、三毛作による水田の高度利用)
昭和40年代の後半、4輪トラクタが導入され稲作跡の砕土・畦立てが省力化されレタス等葉菜の作付面積が拡大しました。
当初導入されたトラクタは15馬力級で、下の写真に示しているように畦縦可能幅は08.mでした。やがて22馬力級に更新されるとともに現在のような1.2m幅の畦になり耕地面積の利用効率だけでなく畦立てに続く諸作業の効率も向上したわけです。なお、トラクタ出力の増大は、耕幅だけでなく砕土性能も十分なものとなり、重い土のほ場での作付け拡大を促しました。
あわじ島農協『地域営農指導計画書』から
共同利用施設として、予冷施設、タマネギ選別施設等が完備されていることは云うまでもありません。冷蔵庫には、熱交換器を取り付け、空いている時期に乾燥装置として利用しています。これらの施設見学は、コースの最初に設定しています。
是非とも視察していただきたいのは、コンクリート畦畔です。右の写真において、左右のほ場を仕切っているものがそれです。このコンクリート畦畔によって、畑作ほ場と湛水田が隣りあわせという作付けが可能となりました。平均耕地利用率250%という高度利用の前提が、ここにあります。
なお、右の写真、下部に見えているのは排水路ですが、平成16年度に1整備された地域です。ここでも、コンクリート畦畔が完備されていますが、ローテーションを考慮して区画は1反が基準となっています。
機械と設備・施設