地域複合経営の現場を体験する (二毛作、三毛作による水田の高度利用)
 6月に入るとタマネギ収穫の最盛期を迎えますが、かつての光景は右の写真のようでした。まず、タマネギの葉茎を切り取り、残した20cmほどを写真のように結束します。そして、向こうに見えるような「たまねぎ小屋」の中につるし、自然通風乾燥します。なお、タマネギの乾燥には、火力乾燥あるいはファイロンハウスでの太陽光利用の通風乾燥も行われています。
 平成10年代に入って、掘起機が急速に普及しました。掘り起こされたタマネギは、下の写真に示すように、コンテナに詰められ乾燥施設に送られます。

タマネギ収穫の機械化
 上右の写真、右端に見える運搬車、淡路島では「農民車」と呼ばれています。
 ほ場内に入って積み込み、そのまま公道を走行できるものです。この運搬車について詳しくは、古東英男「淡路島における農民車の発明と普及に関する報告」本誌36巻2号(平成13)を参照してください。