明日を拓く農作業学の新展開 ―「農作業学」改訂版刊行に向けて―
ねらい: 農業が果たすべき役割について,単に食料を生産することにとどまらず,環境保全や地域福祉など,農業のもつ多面的な機能が注目されてきています.とくに,農政の支援対象が,農業基本法による販売農家のみを対象とする政策から,新農基法制定に伴う消費者や市民と協働する取り組みまで広がりを見せています.一方で,農産物に対する国際競争力激化のなかで,国際的にも強い農業の展開が求められています.このなかで,農作業学が対象とする範囲と手法,そして目指すべき方向性が多様化しかつ深化しています.日本農作業学会では,創立50周年を記念して,「農作業学」の改訂版の出版準備を行っています.このテーマセッションでは,現代の農作業をめぐる多様な生産手法と課題志向性を意識して,農作業学の果たすべき役割と独自性について改めて議論を深めること目的としています. 小松﨑将一(学術図書刊行委員長・茨城大)
- 開会あいさつ
荒木肇(副会長・北海道大)
- 話題提供-1~3
- 座長:荒木肇(北海道大)
- T-1) テーマ解題 農作業学をめぐる状況 ―「農作業学」改訂版刊行に向けて―
小松崎将一(学術図書刊行委員長・茨城大)
- T-2) 植物工場での農作業の課題
清水浩(京都大)
- T-3) 「攻めの農林水産業」の推進と農作業研究
長﨑裕司(近中四農研)
- 休憩
- 話題提供-4~5
- 座長:小松崎将一(茨城大)
- T-4) 国際協力の場面での農作業研究
庄司浩一(神戸大)
- T-5) 地域づくりと農作業学-みんなで一緒に,が合言葉-
山岸主門(島根大)
- 総合討論
座長:荒木肇(北海道大)・小松崎将一(茨城大)
- 閉会のあいさつ
田島淳(企画委員長・東京農業大)
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