主催・協賛・関連行事日本農作業学会学術賞・学術奨励賞候補者の推薦依頼

 学術賞規程にもとづき,会員各位から平成31年度の日本農作業学会学術賞・学術奨励賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1~3の書類・資料(内容一覧表を同封のこと)を学術賞選考委員会幹事あてに書留で送付してください.

  1. 所定の事項を記入した学会誌添付の「学術賞・学術奨励賞推薦用紙」 PDF
  2. 2,400字以内に書かれた「業績要旨および推薦理由」
  3. 業績論文など「審査資料」を各4部,ただし印刷が鮮明なものに限る

応募締切: 2018(平成30)年7月10日(火) 必着

送付先: 〒104-0033 東京都中央区新川 2-22-4 株式会社 共立
       日本農作業学会学術賞選考委員会  幹事 本林 隆

留意事項
学会賞の候補を推薦する場合は,とくに学術賞においては次の点に留意すること.

  1. 本会会誌に掲載された業績は,対象とする主要なものが概ね5年以内であることが望ましい.ただし,研究が長期にわたる分野の業績及び歴史的・時代的考察に関する論文は,必ずしも掲載時期の制約に拘束されないものとする.なお,投稿中でも掲載可の判定を受けている論文は,業績として含むものとする
  2. 業績数は問わない
  3. 候補者は,業績の半数以上が筆頭著者あるいはコレスポンディングオーサーであることが望ましい
  4. 選考委員会で必要と認めた場合には,共著者による承諾書の提出を求めることがある

 

主催・協賛・関連行事日本農作業学会功績賞候補者の推薦依頼

 功績賞規程にもとづき,会員各位から平成31年度の日本農作業学会功績賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1,2の書類を功績賞選考委員会幹事あてに書留で送付してください.

  1. 所定の事項を記入した学会誌添付の「功績賞推薦用紙」 PDF
  2. 2,400字以内に書かれた「功績調書および推薦理由」

応募締切: 2018(平成30)年7月10日(火) 必着

送付先: 〒104-0033 東京都中央区新川 2-22-4 株式会社 共立
       日本農作業学会功績賞選考委員会  幹事 本林 隆

 

主催・協賛・関連行事日本農作業学会優秀地域貢献賞候補者の推薦依頼

 優秀地域貢献賞規程に基づき,会員各位から平成30年度の日本農作業学会優秀地域貢献賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1,2の電子ファイルを優秀地域貢献賞選考委員会幹事宛にEmail(アイコンをクリックしてください.)に添付して送付してください.なお,授賞式は平成31年度春季大会にて執り行う予定です.

  1. 所定の事項を記入した本ウェブサイト掲載の「優秀地域貢献賞推薦用紙」
  2. 2,400字以内に書かれた「業績調書および推薦理由」

応募期限: 2018(平成30)年7月10日(火) 必着

送付先・問合せ先(事務局): E-mail
       日本農作業学会優秀地域貢献賞選考委員会  幹事 本林 隆
       (事務取扱 株式会社 共立

 

主催・協賛・関連行事平成30年度学術賞選考結果について

 日本農作業学会学術賞(奨励賞)選考委員会(田島 淳委員長ほか委員4名,幹事1名)は,学会誌第52巻第1号の会告に基づいて会員から推薦があった候補者2名の業績について,平成29年の11月から12月にかけて,メール審議により慎重な審議を行った結果,以下の業績はそれぞれ,平成30年度の日本農作業学会学術賞および学術奨励賞の授与に値するものと判断した.受賞業績および受賞理由は以下の通りである.

学術賞

受賞業績名: ストレプトマイシンにより誘起した無核4倍体ブドウ‘藤稔’の大粒果生産性向上による農作業改善に関する研究
受賞者名(所属): 石川 一憲(東京農業大学農学部)
授賞理由: 当該業績は,巨峰系四倍体ブドウで,‘巨峰’より栽培容易な大粒の紫黒色ブドウである‘藤稔’の完全無核化と商品性のある房づくりを目的に,ストレプトマイシン処理およびジベレリン処理による無核大粒果安定生産技術の開発を行ったものであり,産地への導入時の農作業合理化に関する提言も含まれた,優れた業績であると考えられる.

その内容については,候補者の所属大学の学術報告1編と,その成果をもとにした栽培現場での省力化を見据えた技術開発の報告が,他学会誌1編および本学会誌4編に掲載されている.その中で,本学会誌に掲載された報文は,2004年に1編,2009年に2編,2016年に1編で,大変長期に及ぶ栽培実験結果を踏まえた成果となっている点が特徴的である.

 以上により,学術的見地,技術開発の見地,農作業の見地の全てにおいて,本学会の学術賞を授与するに相応しい業績であると判断した.

 

学術奨励賞

受賞業績名: プラウ耕鎮圧体系乾田直播栽培の導入拡大に向けた基盤管理技術の開発
受賞者名(所属): 冠 秀昭(農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター)
授賞理由: 乾田直播栽培は,コメ生産の省力・低コスト化のための超省力栽培が可能な技術とされ,実用化を試みた研究が各地で行われている.しかし,乾田直播栽培では代かきを行わないため,湛水時の漏水が大きく,抑草効果が不十分であることが導入の障害になっていた.当該業績は,普及のネックとなっていた漏水対策に関する基盤管理技術の開発を行ったもので,今後の普及への貢献が期待できる実用的な成果であるものと考えられる.

本学会誌に2編掲載された業績は,サンプリングによる土壌調査や現場での土壌硬度や減水深の測定といった基本的な解析手法と,GIS,GPSを用いて圃場レベルで,作業軌跡と併せて解析する新しい技術とを組み合わせたもので,農作業学的にも重要な価値があるものと評価できる.更に,これらの結果を基に,東北3県,5地域での圃場試験により作業体系を実証しており,今後の日本の低コスト稲作の一つの方向性を示すものである.

以上により,本業績は本学会の学術奨励賞受賞候補業績として相応しいものであると判断した.

 

主催・協賛・関連行事平成30年度功績賞選考結果について

 日本農作業学会功績賞選考委員会(田島 淳委員長ほか委員4名,幹事1名)は,学会誌第52巻第1号の会告に基づいて会員から推薦があった候補者1名の業績について,平成29年の11月から12月にかけて,メール審議により慎重な審議を行った結果,以下の業績は,平成30年度の日本農作業学会功績賞の授与に値するものと判断した.受賞業績および受賞理由は以下の通りである.

受賞業績名: 優秀地域貢献賞の新設による学会活性化への貢献
受賞者名(所属): 米川 智司(東京大学大学院農学生命科学研究科)
授賞理由: 米川氏は昭和60年の入会以来,当学会の常任幹事,委員会委員長等を多期に渡り務めている.特に,初代運営ストラテジー委員会の委員長として,平成22年度から27年度までの6年間,学会活動の活性化に尽力した功績は顕著で,「農作業合理化」の定義を踏まえた学会活性化案は,学会誌改革,表彰制度改革など,本会の継続的発展の方向性を示したものである.中でも地方の会員の活動を対象とした「優秀地域貢献賞」の新設は,現場の課題に向き合い,得られた成果を生産者に還元する業績に光を当てるもので,地域の会員を応援する表彰制度となっている.同賞に対する会員の評価は高く,地域において,本学会の存在を宣伝する効果をも果たしている.この地域貢献賞の設置に当たっては,同賞の規定,授賞細則の原案作成から制定までの業務を自ら的確に行い,施行後は,選考委員会委員長を2年間務め,同賞の授与の定着にも尽力している.また,平成10年から現在まで,情報委員会委員長として長年に亘ってホームページの管理等を務めており,学会運営への貢献は多大である.

以上により,本業績は本学会の功績賞に相応しいものと判断した.

 

主催・協賛・関連行事平成29年度優秀地域貢献賞候補者の選考結果について

 日本農作業学会優秀地域貢献賞選考委員会(細川 寿委員長,片平 光彦委員,西村 融典委員,小林 恭委員,本林 隆幹事)は,平成29年12月から平成30年1月にかけ審議を行った.推薦のあった候補者の業績について慎重に審議した.その結果,全員一致で1業績(受賞者1名) に対して,平成29年度日本農作業学会優秀地域貢献賞を授与することが適切であるとの結論に達した.受賞業績および授賞理由は以下の通りである.なお,授賞式および受賞講演会は平成30年度春季大会で執り行われる.

受賞業績名: 奈良県の農業現場における総合的害生物管理技術の開発および普及実践
受賞者名(所属): 國本 佳範(奈良県農業研究開発センター
授賞理由: 候補者は,生産現場で問題となっている課題を的確にとらえ,対応策を明確に示すなど,当事者が使えることに主眼を置き,経済性に加え取扱性や利便性等を意識した技術開発を行なっている.また,現場と直結して技術開発・検証する手法は,多くの労力が必要であるが,これまでの普及員と研究員の経験を活かし,解決に導いている.

今回の対象業績では,奈良県の主要品目であるキクの総合的病害虫管理技術のほか,中山間地での獣害対策,水田でのスクミリンゴガイの防除技術等,その時々の地域農業の諸問題について,生産者の立場に立った技術開発と普及に取り組んでいる.

防除に係る基本的な成果は他学会誌等に掲載されたものであるが,作業者の経験と散布精度の関係,現場で利用できる簡易なドリフト防止障壁の開発などを農作業学会誌に発表するとともに,講演等による行政への対応,防除作業関係の著作を行うなど,負担の大きい防除作業の改善にも尽力しており,業績は地域農業の発展に寄与するものと考えられ,農作業学会優秀地域貢献賞に値すると認められる.

 

主催・協賛・関連行事熊本地震の復興支援等の取り組みについて

熊本地震に対する復興支援等の本学会の取り組みについて

 

主催・協賛・関連行事東日本大震災の復興支援等の取り組みについて

東日本大震災に対する復興支援等の本学会の取り組みについて

 

主催・協賛・関連行事「東日本大震災に関する緊急集会」開催報告

 平成23年7月16日,京都大学吉田キャンパスで開催された日本農作業学会春季大会において表記集会が開催された.集会は,中司敬副会長(九州大学農学部)および、小松崎庶務幹事(茨城大学)による司会進行ですすめられた.以下,集会の概要について報告する.

 開催にあたり,小松崎庶務幹事から,開催趣旨として,東日本大震災に対する農業部門での総合的な対応が求められており,今回の意見交換をもとに農作業学会の活動につなげていく必要があることが述べられた.また,中司副会長からは,今回の大震災に対する対応は,被災地の復旧・復興支援にあたっての農作業学会および会員の学術的取り組みに加えて,学会が広く果たすべき社会的貢献など,長期的視点をもって農作業学会は対応すべき点があり,今回の集会で意見交換いただきたいとの説明があった.

 まず,被災地の会員から口頭で現状報告をいただいた.星信幸会員(宮城県古川農試)からは,宮城県において津波による被害をうけた1万2千haの圃場では,今年作付できたのはその1割程度であり,多くの圃場ではガレキの撤去が進まず,復旧活動が長期化していることが報告された.津波により塩害を受けた圃場では,代かきによる除塩を行った圃場もあるが,複数回による代かきにより,田植え後酸欠状態になるイネも認められた.そのため,除塩と作物生産が両立する農作業技術についても検討が必要であることが指摘された.

 武田純一会員(岩手大学農学部)からは,岩手県の被災圃場については,ガレキの撤去が約半数ほど終了しているが,ガレキ撤去後の圃場にはガラス類などが残存するため,今後の農作業上留意しなければならない点があることが指摘された.また,地盤沈下などにより水田のパイプラインなどが破壊された圃場においては灌漑水が確保されず除塩ができないなど,災害が複合化しており,現場での対策においては総合的なアプローチが必要であることが述べられた.

 松尾健太郎会員(東北農研)からは,東北地域における野菜作の被災状況について報告された.とくに津波の被害により,園芸関係の試験場や農家圃場が被災しており,ガレキの撤去が進まず,再建の目処が立っていないところが多いことが報告された.園芸施設においては,津波による浸水がなかった施設においても停電によって断水が生じ栽培作物が枯死してしまった園芸施設があり,全自動をうたっていた施設では停電による対応が全くできなかったことが指摘された.また,東北における園芸生産について復興プロジェクトがいくつかはじまったことが紹介された.

 関矢博幸会員(東北農研)からは,東京電力福島原子力発電所からの放射能漏れ事故の影響を受けている地域の稲作,畜産農家の対応の様子が報告され,農業者が農業に対する希望がもてるような復興活動について,農作業学会に対する期待が述べられた.

 小林恭副会長(中央農研)からは,放射能の除染に関する研究の取り組み状況が報告され,汚染レベル別の対応研究が,物理的除染,化学的除染,および生物的な除染など多面的に取り組まれつつあることが報告された.また,表土はぎなどによる汚染土壌の取り扱いに関する対応についてはまだ検討中であることが報告された.

 長崎祐司会員(農研機構近中四農研)からは,東北随一の園芸産地が被災を受けて,東北の園芸生産団地の再開発に関する議論がでていることが報告された.また,これまで資材コストやランニングコストを抑えた施設園芸のあり方について農作業学会においても報告しており,これらの技術も復興計画に貢献できる可能性があることが報告された.また, これらのイノベーションには時間がかかるため,長期的な取り組みが必要であることが指摘された.

 最後に瀧川具弘会長(筑波大学)から,東日本大震災に対する復興活動はまだまだはじまったばかりであり,地域の動向など学会会員間で連携をとり,農作業学会としての貢献の在り方については長期的に取り組んでいく必要性があることが強調された.

  今回の緊急集会は当初の予定になかったプログラムではあるが,非常に多くの会員にご参加いただいた.また話題提供いただいた会員の方々には,被災地などいまだ緊急的,流動的な状況なかでご報告いただいた.東日本大震災に対する復興にはまだまだ時間が必要であるが,農作業学会が期待される事項も多いことが改めて確認された.話題提供をいただいた皆様, ご参加いただいた皆様に記して謝意を表する.

(文責 小松崎将一)

(農作業研究 第46巻第3号「報告」より)

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