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主催・協賛・関連行事2022年度学術奨励賞の選考結果

 日本農作業学会学術奨励賞選考委員会(長﨑裕司委員長,委員3名,幹事1名)は,学会誌56巻1号の会告に基づき会員から連名で推薦があった候補1件について,2021年10月から11月にかけて,推薦理由および研究業績等の書類をもとにメールによる審査を慎重に行った.その結果,選考委員会は一致して,候補者に日本農作業学会学術奨励賞を授与することが適当であるとの結論に達した.受賞者,受賞業績および受賞理由は以下の通りである.

受賞者(所属): 菊地 麗会員,孫 雯莉会員(農研機構 西日本農業研究センター)

受賞業績: 中山間水田作の管理作業の改善に関する研究

受賞理由:
 中山間水田作における農作業合理化に関して,同じフィールドにおける課題に対し,草刈り作業と防除作業の合理化に取組んだ優れた学術的業績であると認められる.両候補者はスマート農業実証プロジェクトにおける現地実証の中で,小型除草ロボットの開発,ドローン防除作業効率の解析に関する研究成果を取りまとめ,それぞれ畦畔傾斜マップと連携させた適用リモコン式草刈機の導入条件の明確化,降雨リスクを考慮した数理計画モデルに基づく経営的評価にまで拡張させ,それらの成果が現場に直接活用されるものとなっており,高く評価できる.
 具体的には,菊地会員は傾斜 50 度以上の急傾斜法面に適用可能な自律作業が可能な小型電動草刈機の実用化を進める一方で,ドローン空撮画像を 3 次元化して得られた畦畔傾斜マップに基づき,近年市販化された複数のリモコン式草刈機の適用可能マップとして出力ができるようにした.孫会員は近年普及が進むマルチコプタ(ドローン)による農薬散布作業時間の解析について,既に省力化効果が高いとされているブームスプレーヤと比較し,それ以上の効率(作業時間で 55%短縮)を上げることを明らかにした.また,他学会誌での発表ではあるが,降水量データの解析に基づく機械作業可能時間の解析を営農計画策定支援プログラム(略称:DSCP)としてまとめている.
 一連の成果は,本学会誌に両会員で各 1 報ずつ掲載された他,機関誌ではあるが査読付きの農研機構技報の特集記事に掲載され,農業分野以外でも注目される業績を上げている.また,両候補者は 2019 年度秋季大会の実行委員を務めるなど,学会運営にも貢献しており,今後の学会活動への積極的な関与も期待できる.
 以上の業績と将来性から,両候補者の研究業績は,日本農作業学会学術奨励賞を授与するに相応しい優れたものと判断し,選考委員一致して授賞に値するとの結論を得た.

主催・協賛・関連行事2022年度功績賞の選考結果

 日本農作業学会功績賞選考委員会(長﨑裕司委員長,委員 3 名,幹事 1 名)は,学会誌 56 巻1 号の会告に基づき会員から推薦があった候補者1 名について,2021 年 10 月から 11 月にかけて,推薦理由および研究業績等の書類をもとにメールによる審査を慎重に行った.その結果,選考委員会は一致して,候補者に日本農作業学会功績賞を授与することが適当であるとの結論に達した.受賞者,受賞業績および受賞理由は以下の通りである.

受賞者: 東城清秀会員(東京農工大学)

受賞業績: 運営体制の改革による学会活性化への貢献

受賞理由:
 2016~2018 年の会長在任時に東城会員が主導した,理事会体制への移行,会則の改正,選挙制度の改革,各種委員会の再編などの業績により,学会運営の責任体制の明確化が図られた.一連の改革と事務委託体制の整備などの効率化は,昨年から続くコロナ禍における理事会活動の円滑な運営にも大いに貢献した.これらの業績は,急速な技術革新が起こっている現在の情勢下で,農業技術の革新の主体を担うべき本会会員の研究活動および農作業研究の活性化に大きく寄与した.2015~2017 年には,当学会が加入している日本農業工学会の事務局長も担当し,10 学会が所属する同学会の総会運営の他,シンポジウムおよび学会賞・フェロー事業の支援なども担当した.また,研究においては,長年にわたり循環型農業や有機農業など,環境負荷軽減に向けた持続的な農業体系の構築に関する示唆に富んだ成果を挙げており,後進の育成にも努めてきた.
 以上のことから,東城会員の功績は,日本農作業学会功績賞を授与するに相応しい優れたものと判断し,選考委員一致して授賞に値するとの結論を得た.

主催・協賛・関連行事2022年度春季大会 優秀学生賞の選考結果

 2022年度春季大会において,ポスター発表に準じたオンライン形式で実施し,日本農作業学会優秀学生賞選考委員会(長﨑裕司委員長,委員3名,幹事1名)は,11件の応募のうち審査の結果,最も優秀な発表を行った学生1名に優秀学生賞を授与することとした.受賞者,受賞業績および受賞理由は以下の通りである.

受賞者(所属): 島津美沙(明治大学大学院農学研究科)

受賞講演: 露地夏秋どりミニトマトのネット誘引無整枝栽培(通称:ソバージュ栽培)における生分解性ネットの利用とその分解特性

授賞理由:
 ミニトマト栽培における省力栽培技術(ソバージュ栽培)と脱炭素資材としての生分解性ネットの利用を組み合わせた,独創性のある研究である.土壌中に埋没させることで生分解性ネットの分解が促進されることを,資材の引張強度の低下で把握するなどの検証も行われ,当該栽培の実用性も明らかにしていることが高く評価された.今後は,土壌中の微生物フローラに対する影響などより詳細な検討も行い,省力栽培技術として全国的な普及が期待される. なお,選考にあたっては,講演要旨等の内容を確認してその完成度や独創性・発展性について検討した上で,スライドの出来栄えの他,発表の進め方や進行・質疑への対応も審査した.質疑への受け答えが的確であり,研究に対する目的意識の高さもうかがえ授賞に値すると判断した.

主催・協賛・関連行事日本農作業学会学術賞・学術奨励賞候補者の推薦依頼

 学術賞規程にもとづき,会員各位から2023年度(令和5年度)の日本農作業学会学術賞・学術奨励賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1)~ 3)の書類・資料を一つのファイルにしたpdf を電子メールで表彰委員会幹事あてに送付してください.件名は学術賞応募もしくは学術奨励賞応募とし,ファイル名は学術賞_氏名.pdf もしくは奨励賞_氏名.pdf として下さい.

  1. 所定の事項を記入した本ウェブサイト掲載の「学術賞・学術奨励賞推薦用紙」
    Word PDF
  2. 推薦理由,候補者の略歴および主要業績リスト(A4用紙2ページ以内)
  3. 主要業績(5点以内)の別刷り,公表された「関連資料」
    選考委員会が必要と認めた場合には,追加資料,共著者の承諾書等の提出を求めることがあります.

応募締切:2022年(令和4年)7 月31 日(日) 必着

送付先: 日本農作業学会表彰委員会 幹事 本林隆
     TEL:03-3551-9891 FAX:03-3553-2047
      電子メール:award [AT] jsfwr.org ([AT] を @ にしてください)

主催・協賛・関連行事日本農作業学会功績賞候補者の推薦依頼

 功績賞規程にもとづき,会員各位から2023年度(令和5年度)の日本農作業学会功績賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1)と2)の書類を一つのファイルにしたpdf を電子メールで表彰委員会幹事あてに送付してください.件名は功績賞応募とし,ファイル名は功績賞_氏名.pdf として下さい.

  1. 所定の事項を記入した本ウェブサイト掲載の「功績賞推薦用紙」
    Word PDF
  2. 推薦理由,候補者の略歴および功績調書(A4用紙2ページ以内)
    選考委員会が必要と認めた場合には,追加資料等の提出を求めることがあります.

応募締切:2022年(令和4年)7 月31 日(日) 必着

送付先: 日本農作業学会表彰委員会 幹事 本林隆
     TEL:03-3551-9891 FAX:03-3553-2047
      電子メール:award [AT] jsfwr.org ([AT] を @ にしてください)

主催・協賛・関連行事日本農作業学会優秀地域貢献賞候補者の推薦依頼について

 優秀地域貢献賞規程に基づき,会員各位から2023年度(令和5年度)の日本農作業学会優秀地域貢献賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1)~ 3)の書類を一つのファイルにしたpdf を電子メールで表彰委員会幹事あてに送付してください.件名は地域貢献賞応募とし,ファイル名は地域貢献賞_氏名.pdf として下さい.

  1. 所定の事項を記入した本ウェブサイト掲載の「優秀地域貢献賞推薦用紙」Word  PDF
  2. 推薦理由,候補者の略歴および業績調書(A4用紙2ページ以内)
  3. 公表された「関連資料」
    選考委員会が必要と認めた場合には,追加資料等の提出を求めることがあります.

応募締切:2022年(令和4年)7 月31 日(日) 必着

送付先: 日本農作業学会表彰委員会 幹事 本林隆
     TEL:03-3551-9891 FAX:03-3553-2047
      電子メール:award [AT] jsfwr.org ([AT] を @ にしてください)

主催・協賛・関連行事元林浩太、深山大介会員が日本農業工学会フェロー顕彰

 2022年5月14日に、本学会から推薦した元林浩太会員および深山大介会員に日本農業工学会フェローの称号が授与されました。

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