会長就任のご挨拶

東城清秀会長

2016年4月7日

日本農作業学会長  東城 清秀

この度、伝統ある日本農作業学会の会長をお引き受けすることになり、大変光栄に、同時に重責を感じております。副会長に選出された宮崎昌宏先生と小松﨑将一先生と力を合わせて学会の運営にあたっていきたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。

 瀧川前会長には、東日本大震災という未曾有の災害で学会活動も大きな制約を受ける中、地域農業や被災地の支援に向けた活動を展開してこられました。

 これからの3年間におきましても、今まで学会が積み上げてきた実績を元に、さらに地域農業の強化、被災地の農業復興に貢献する実践科学に発展させたいと考えております。特に、2014年度に制定された優秀地域貢献賞は、会員が果たしてこられた地域貢献を取り上げている賞で、本学会ならではの活動と思います。これからも従前以上に特色ある地域農業にもっと着目し、その特徴を学術的に評価し、それらを発信していくような活動が必要です。このような取り組みを基礎にして、会員皆様の情報交換や意見交換が円滑に進み、また魅力ある学会活動が展開されるように運営して参りたいと考えております。

  これからTPP対応の諸施策が進められようとしています。また、農業従事者の高齢化に伴って、農業法人や企業による農業が増加すると予想されますが、このような状況の中でこそ、農作業全般を理解し、管理技術から農業経営までを包括する学術分野は大変重要であります。部分的に農作業の合理化を図るだけでなく、全体を考えて総合的なマネジメントを実践することが必要です。本学会は、農作業の合理化を人間労働、食料の安全性、地域環境・地球環境への影響といった多様な視点から議論してきています。このような学術的成果をこれから農業に本格参入しようと考えている方たちにも分かりやすく伝え、また、一緒に議論していくことが必要となります。そのような意味で、本学会に集積された成果や討議内容を分かりやすく情報発信していきたいと考えます。情報発信は、やはり学会誌が中心でありますので、そのコンテンツの充実は何よりも重要です。さらに、学会ホームページの充実、そして学術図書の刊行は会員外の方にも興味を持ってもらい、理解していただく上で、大変重要で、急がなければならない時期に来ていると感じております。

 本学会では土地利用型の作物生産のみならず、野菜・果樹・花卉等の園芸分野、そして畜産分野と大変広い分野をカバーしており、生物生産科学、生産工学、社会科学など、多彩な研究者が現場の事象を同じテーブルで議論していることが特徴であります。近年は、農業生産だけでなく、環境教育、セラピー、ツーリズムといった新たな農文化に関わる研究も増加しており、本学会でも関係する学術データを蓄積し、議論を深めていくことが求められています。関連の他学会ともコラボしながら、新たな学術的価値を創出し、発信していきたいと考えております。

 以上、長々と所信を申し上げて参りましたが、どうか、学会発展のために、地域・農業発展のために、皆様のお力をお貸しくださいますようお願い申し上げます。

 

東日本大震災への対応に関する緊急集会の開催について

日本農作業学会会長  瀧川 具弘

 東日本大震災において、農作業学会としましては会員の安否確認などを通じて、会員の研究環境に関する調査を実施してまいりました。その中では、会 員の皆様が各地域で課題解決に向けてご活躍されていることをお伺いすることができました。今回の、地震、津波、原発の問題は地域の復興という枠を超えて、 省電力など新しい社会づくりへの模索に発展しはじめております。

  農作業学会は、「農業生産の合理化」を目指して、エネルギ投入の少ない農業の在り方、具体的な作業技術、あるいは省電力技術などについて先駆的に研究して まいりました。とりわけ、今夏は電力などのエネルギ不足を余儀なくされ、農業生産現場においても大いに危惧されております。また、原子力発電所からの放射 能汚染によって、地域環境が汚染されている中で、どのように農作業者の安全を守るのかという問題にも直面しております。

  震災以降、多くの学会が声明や現地調査などを行い、学会の社会的役割を果たそうとしている中で、農作業学会においてもいままでの取り組みを踏まえた貢献の在り方があるのではないかと思います。

  農作業学会は、春季大会を7月に京都大学において延期開催をする運びとなっております。この機会に、今回の震災に伴うさまざまな社会条件のなかで農作業学 会がどのような形で貢献できるかについて会員相互で意見交換する機会を下記のとおり設定させていただきました。是非、ご参集いただき積極的な意見交換いた だきますようお願い申し上げます。

 

開催要領

開催日時: 2011(平成23)年7月16日() 14:30~15:15

会 場: 京都大学 吉田キャンパス 北部構内 農学部総合館 W322教室

 

緊急メッセージ

東北地方太平洋沖大地震で被災された皆様へのお見舞いと春季大会延期について

日本農作業学会 会員各位

 3月11日に東北・関東で発生いたしました「東北地方太平洋沖大地震」によって多くの人命が失われましたことに深い哀悼の意を表します。また、現在も多くの困難に直面されている被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。

 会員の皆様の中にも被災された方もいらっしゃると存じますので、学会として役立てることがございましたら遠慮なく申し付けください。学会として総力をあげてご支援いたす所存です。

 さて、このような情勢を鑑みて、会員の皆様が心待ちしていたと存じます平成23年度春季大会の開催を延期することにいたしましたのでご理解とご協力をお願い申し上げます。

 なお、延期となりました平成23年度春季大会の開催期日につきましては、改めてお知らせ申し上げますので暫くの間お待ち頂けますようお願い申し上げます。

平成23年3月16日

日本農作業学会会長  瀧川 具弘

 

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